院長の知恵袋
ストレッチの分類
- 2014.7.3
ストレッチによって得られる効果
1. 筋肉および腱などの軟部組織の柔軟性の改善により関節可動域の増加
2. 血液循環の改善
3. 筋肉の緊張緩和によりリラックス感の獲得
4. 肉離れ、靭帯損傷などの運動による損傷の予防効果
5. 神経機能の向上
6.筋萎縮の抑制
ストレッチの種類
ストレッチは大きく分けて二つあり、一つは静的なストレッチであるスタティックストレッチング、もう一つは動的なストレッチであるバリスティックストレチッングとダイナミックストレッチングである。
1. スタティックストレッチング:目的の筋肉をゆっくりと動かし、筋肉が痛みを感じるところまでは追い込まずに、緊張を感じるまで伸ばし、その状態を20秒程度持続します。時間は団体・学者によっては20秒から60秒と幅はありますが、20秒以下ということはありません。
2. バリスティックストレッチング:目的の筋肉にはずみをつけて目的の筋肉を伸張させるというやり方で柔軟体操や日本のラジオ体操がこれに当たります。しかし、この方法は慣性を使って筋肉を伸ばすためコントロールを失いがちになるため競技スポーツの世界では使われていますが、一般の人たちが行うフィットネスでは使われなくなりつつあります。
3. ダイナミックストレッチング:目的の筋肉の拮抗筋を意識して収縮させることによって、目的の筋肉を伸張させていくという方法である。単純な曲げ伸ばしなどもあれば、実際の競技の動作を行って、その動作に必要な柔軟性だけでなく筋群間の協調性を高めるという効果もあります。また前述のバリスティックストレッチとは違い反動はつけずに行います。
4. PNFストレッチ:固有受容性神経促通法(proprioceptive neuromuscular facilitation)を取り入れたストレッチで、目的の筋肉を下腿三頭筋とすると、下腿三頭筋をストレッチした後に拮抗筋である前脛骨筋を緊張させることで下腿三頭筋を弛緩させて、下腿三頭筋にさらにストレッチをかけるというものである。このストレッチは専門的な技術と監督が必要なため、一般で行われるよりも医療の現場、リハビリテーションで用いられる。