院長の知恵袋

声変わり

  • 2014.6.30

 第二次性徴を迎える思春期、おおよそ11~14歳ごろに発毛などと共に変声、いわゆる声変わりが現れます。これは男の子だけに起こるものと思われがちですが、女の子にも起こります。ただ、男の子ほど急激に低くはならないのであまり目立たないだけなのです。

 声変わりの仕組みは、思春期に声帯が一過性の浮腫を起こし、その結果、声が声帯が長くなるため、低い声が出るようになります。そしてこれは甲状軟骨が前に突出するということになるので、これによって俗に言う「のどぼとけ」、または欧米などで言われる「アダムのりんご」が見られるようになるのです。

 ちなみに、近年の日本では子供の低音化が進んでいると言われています。これは昔と違い、子供たちが外で遊ばなかったり、近年の住宅などの建造物が気密性が高まった為に大声を出すということが少なくなったなどの日本の環境の変化の影響と考えられています。

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