院長の知恵袋
便秘
- 2014.6.26
数日間排便のない状態を便秘といいます。よく「毎日排便できなければ便秘だ。」といわれる方もいますが、人によって排便間隔はばらばらなので一概に決めることは出来ません。しかし、おおよその目安として「3日以上排便がない」「全部出し切れていない。すっきりしない」という場合を便秘ということができます。
あともう一つ言われるのは、「女性の方が便秘になりやすい」というものですが、これには根拠があります。
1つ目に、女性は男性と比べて筋力が弱いということが挙げられます。
2つ目に、女性ホルモンの「プロゲステロン」と「黄体ホルモン」が水分を蓄積してしまう働きがある為、排便に十分な水分を補給できなくなってしまうのです。そしてこれらのホルモンは生理時、妊娠時に多く分泌され、これらの時に女性は便秘しやすくなります。
3つ目に、女性は便意を催してもトイレを我慢することが多く、これを繰り返すと脳へ送られる便意に対する刺激がどんどん弱くなっていきます。結果的に便が溜まっても便意を感じなくなってしまうのです。
また便秘には危険なものと、そうでないものがあります。危険なものは大腸や直腸の癌、腸の癒着で起こすことによって便の通りを悪くするというもので、便に血が混じっていたり、激しい腹痛があるという場合は医師の診断を受けましょう。