院長の知恵袋
イビキ
- 2014.6.21
イビキは東洋医学では鼾声または鼾ともいい、卒中混迷時(脳血管障害)や熱が盛んなときに現れるとされています。
イビキのメカニズムは、睡眠時に意識が無くなると筋肉が緩むのですがノドの周囲の筋肉も緩みます。そうなると気道が狭くなり呼吸によって空気が通る時に「咽頭(のど)や鼻」の中の粘膜が振動してイビキが発生するのです。
イビキは健康な人でもかきますが、太っていたり、鼻や咽頭部(ノド)に障害がある人は起きやすくなります。
その中でも注意すべきものがあります。舌根がノドをふさぐ舌根沈下によるイビキは意識障害の症候の一つであり意識障害をきたす疾患には脳血管障害があり、普段イビキをかかない人が突然イビキをかきだしたら注意が必要です。また、一晩の睡眠において呼吸が何回も止まることを睡眠時無呼吸症候群といいます。これが繰り返され続けると、高血圧、狭心症、心筋梗塞、脳血管障害になどを引き起こす原因とされています。イビキが激しく時々呼吸が停止し、昼間に眠気がある人はこれもまた注意が必要です。一度検査を受けることをお薦めします。