院長の知恵袋

しゃっくり

  • 2014.6.19

 しゃっくりは東洋医学的には、吃逆(きつぎゃく)、呃逆(あくぎゃく)、噦(えつ)などと呼ばれ、一過性の胃の気の上逆によって起こるとされてます。但し、久病(長期間の病)の時に起こる場合は注意しなければいけません。

 しくみは、呼吸するための筋肉(横隔膜や肋間筋)が痙攣を起こすことにより、空気が急激に肺に吸い込まれる時に声帯が閉じて「ヒック」という音になってしゃっくりが出てきます。これが一定間隔で繰り返される現象で、ミオクローヌス(筋肉の素早い不随意収縮)の一種とされています。

 よく俗説で、しゃっくりを治すのには驚かすのがいいとか、しゃっくりが一定回数出ると死んでしまうというのがありますが、化学的根拠はありません。但し、内臓疾患や神経疾患が原因で長時間にわたり何度もしゃっくりをする場合は注意が必要となります。

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