院長の知恵袋
熱中症
- 2014.6.17
熱中症とは暑熱環境にさらされる、あるいは運動などによってからだの中でで多くの熱を作るような条件下に置かれることにより、体内の水や塩分のバランスが崩れたり体内の調節機能が破綻するなどして発症する障害の総称です。
そして、環境省では三つに重症度分類しています。数が多いほど重症となります。
Ⅰ度:めまい(熱失神)、筋肉の硬直、筋肉痛(熱痙攣)、大量の発汗
Ⅱ度:頭痛、気分の不快、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感(熱疲労、もしくは熱疲弊)
Ⅲ度:意識障害、痙攣、手足の運動障害、高体温(従来から言われていた熱射病や日射病がこれに当たります。)
また、これらの障害は暑い環境で起こりやすいものですが、スポーツや何らかの活動により、体内の筋肉が大量の熱を発生することで起こることもあり、寒いとされる環境でも熱中症の危険はつきまといます。
しかし、それでも気象条件はかなり重要であり、真夏日(最高気温30℃以上の日)の日数が多い年は熱中症による死亡事故が多くなります。そして近年、熱中症の死亡事故は増加傾向にあります。